製造業工程管理その2:工程管理をシステム化する方法とメリット

前回は、こちらの記事で、製造業において工程管理を導入するためのステップについて解説しました。

今回は、導入した工程管理をシステム化するための方法について解説したいと思います。

目次

工程管理システム化の2つの方法:パッケージソフトの導入とシステム構築

製造業では、工程管理を効率的にやろうとすると、やっぱりシステム導入は必要になっちゃいます。ここで、工程管理をシステム化するにあたっては、パッケージソフトの導入とゼロベースでカスタム構築するスクラッチ開発の二つの方法があります。

今回は、この2つの方法のメリットとデメリットについて、製造業システムエンジニアの立場から、しっかりと見ていきたいと思ってます!

パッケージソフトの導入

パッケージソフトは、市場で既に利用可能な製品だったりするんで、特定の業界標準や一般的な工程管理の方法に基づいて開発されています。

メリット:

既製品はわりとすぐに導入可能で、ながい開発時間はいりません。また、コスト面で、開発費用がいらないんで、初期投資が抑えられます。また、広範囲の企業に実績があり、信頼できる運用が期待できますね!

デメリット:

固有のビジネスのやり方に完全に合わせるのが難しい場合があります。また、企業の成長や変化にともなって、システムが企業に合致しない場合も、残念ながらよくあったりします。

ゼロベースでのシステム構築(スクラッチ開発)

ゼロベースで自社の特定のニーズに合わせてシステム構築する開発のことを、IT業界ではスクラッチ開発と言います。ここでは工程管理システムをパッケージソフトではなく、スクラッチで開発する場合のメリットとデメリットについて見ていきますね!

メリット:

スクラッチ開発では、自社の現状の工程管理に合わせ、システム仕様を柔軟に決めることが可能なんです!これにより、ビジネスモデルや特有の生産工程に完全に合わせることが可能です!また、自社の成長に合わせて、システムを拡張することも、もちろんできたりします。

デメリット:

スクラッチ開発には開発に要する時間と開発コストがどうしても、必要になってしまします。ここは、難しい点ですね。また、スクラッチ開発をする上で、取引上のリスクや要望通りの納品ができなかったりなどなど、取引にまつわるリスクが伴う点も、難しい点と言えますね。

企業によって異なる、工程管理の2つの導入方法

工程管理をパッケージソフトとスクラッチ開発で導入する場合、「じゃあ、どっちがいんだよ!」と思われるかもしれませんね。この場合、自社の企業の規模、予算、特定の要件、将来的な展望によって異なってきます。

パッケージソフトは、スピードとコストを重視する企業に適していると言えると思います。
一方で、特殊な工程管理が必要は製造業者では、システム仕様の柔軟性と拡張性を重視するかもしれませんね。

例えば、業界の工程管理手法とほぼ似たようなやり方であれば、パッケージソフトがいいでしょうし、自社の手法が非常に特殊で、かつ、顧客や時期により柔軟に変更しなければならない場合は、スクラッチ開発の方が良い、なんて考えもできるでしょう。

以降は、僕や当社が得意とするスクラッチ開発に焦点を絞って、工程管理システムの導入のポイントについて解説していきます。

工程管理システムを外注する際のポイント

工程管理システムを構築する際、「専門の業者に丸投げすれば全てうまくいく!」かと言えば、実はそうではなかったりします。特に、外注する際の成功の鍵は、適切なパートナーの選定とプロジェクト管理にあると言っても過言ではありません。


そこで、当社のシステム構築の経験をもとに、業者への発注やプロジェクト運営に関するポイントについて解説していきたいと思います!

システム要件を伝えること:

システム化にあたっては、自社の具体的なニーズと要件を明確に理解することが、成功にあたっての第一歩といえます
また、それらのニーズ(要件)については文書化し、提案依頼書(RFP)として外注先に提供すると良いです。

適切な業者の選定

その業者に専門知識があるのかどうか、業界特有の要求を理解し、それに応えることができる業者を選ぶことが、むちゃくちゃ大切になります。また、その業者の実績と評判について、過去のプロジェクトの成功事例や顧客の評価を確認するのも、大切です。この点はぜひ、やってみてください!

定期的なコミュニケーション計画

プロジェクトの進捗状況を確認し、課題を共有するための定期ミーティングを、ぜひぜひ、やるようにしてください。もし、この点について、業者が提案時に難色を示すようであれば、もお、その会社への発注は「見送り」を検討してもいいくらいです。

見積り詳細と契約書

見積書についてはどんぶり勘定ではなく、どのような機能が含まれているのか、必ず明細を出してもらってください。また、契約の際はプロジェクトの範囲、納期、成果物の詳細を契約書に明記もしてください。特に費用、支払いスケジュール、追加費用に関する条件を確定することが、すごく大切です。

プロジェクトの管理

プロジェクトの進捗を定期的にチェックし、スケジュール通りに進行しているか確認するようにしましょう。定期ミーティングで、進行中のプロジェクトの状況もフィードバックしてもらい、必要に応じて両者間での調整を行うことも、忘れずにやってくださいね!

この点も業者に丸投げではなく、いちいち口を挟んで、うるさがられるくらいでちょうどいいと思います!

ざっくりとした予算

工程管理をシステム化する際、気になるのが予算感だと思います。

中小製造業向けの工程管理システムに限って言えば、

  • 非常にシンプルなシステムであれば、100万〜200万円台
  • 標準的なシステムであれば200万〜300万円台
  • 高機能なものになると300万円〜

と言ったたところでしょうか。(かなりにざっくりとしてますが。。。)

これが、大手や会社規模の大きなシステム業者になれば、さらに単価は上がります。ご参考にしてくださいね。

まとめ

以上が、製造業における工程管理のシステム構築に関する解説でした!!

工程管理システムを外注する際は、詳細な計画と適切なパートナー選定が成功の鍵といってもいいですね。コミュニケーション、プロジェクト管理、品質の確保を通じて、効率的で効果的なシステムが構築されることを目指すことが、大切だといえます。

今回の記事で解説した点については特に注意して、発注を検討していただければと思います。それでも、システムの発注については色々面倒だったりわからない点もあると思います。そんな場合は、当社でも無料のIT相談もお受けし、開発のご依頼も全国にてお受けしております。お気軽に、ご相談ください!

この記事を書いた人

㈱スクラムソフトウェアの製造業DX担当。エンジニアとしてから製造業のシステム開発をメインに幅広く業務に従事。C言語、C++言語を使った組み込み開発やPHPやJavascriptを使ったWEB周りの開発が得意。社内の事例を他のエンジニアからヒアリングし、社外向けにシステム開発と製造業DXや工場管理についての情報発信を実施中

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