kintoneで始める生産管理

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そもそもkintoneとは?

キントーン(kintone)は、サイボウズが提供するクラウドベースのビジネス改善プラットフォームです。その最大の特徴はプログラミングやコーディングなしで業務用アプリケーションの開発ができることで。そのため、社内にプログラマーやエンジニアがいなくとも、自社のビジネスにあった業務アプリケーションを開発することが可能です。

例えば、在庫管理、タスク管理、コミュニケーションツール、顧客管理など、社内で必要な業務アプリを非ITエンジニアの社員が簡単に作成し、運用することができます。

kintoneで生産管理は可能?

では、kintoneで生産管理は可能なのでしょうか?答えは「大量データでなければ、とりあえず可能」です。

一概にどれくらいのデータ量まではOKとは言えませんが、例えば、キントーンのストレージ容量は、ユーザー一人あたり5GBに限られているので、その範囲であれば可能でしょう。

kintoneで生産管理をするメリットは?

kintoneで生産管理アプリを作る一番のメリットはやはり、自社の生産方式に合致したアプリを自社で導入できること、と言えるでしょう。

例えば、市販の生産管理ソフトウェアは多くの機能が備わっているにも関わらず、自社の生産方式に完全にマッチした
ものであることは稀でしょう。

どうしても、痒いところに手が届かない、100%ではなくソフトウェアとなることが多いです。

そのような場合に、kintoneを使い、自社の生産方式にマッチしたアプリを自社で作り込んでいく点は大きなメリットであると言えます。

kintoneで生産管理をするデメリットは?

しかし、キントーンは大規模なデータの管理には向いていない場合があります。データを一貫して更新するシステムが若干弱く、大量のデータを検索・更新する際に時間がかかることがあります。また、キントーンのストレージ容量は、ユーザー一人あたり5GBに限られています。

また、非IT系の社員でも開発できるとはいえ、アプリの設計も社員が行うため、一般的にはどうしても、非IT系の方がkintoneでアプリを作ると、設計段階で必要な機能が網羅できないことも多く、その結果、ツギハギのように必要な機能が後からどんどん追加されたようなアプリになりがちです。

そのため、データや機能の整合性の取れていない思いもよらないバグが潜んだアプリとなる場合もあります。

kintoneの無料トライアルと料金体系

kintoneはサイボウズ社のアプリケーションであり、月額で利用料を支払うサブスクタイプの料金体系です。

2024年1月7日時点では、次のような料金体系となっています。

ライトコース・・・月額780円/1ユーザー
スタンダードコース・・・月額1,500円/1ユーザー

また、30日間の無料トライアルもあるようなので、試しに導入するのもいいでしょう。

コースによって使える機能も異なるので、詳しくは以下の公式サイトを参照ください。


kintoneで生産管理をする手順

以下はkintoneで生産管理を実施するための手順となります。

手順1:アカウントの設定

まず、Kintone のアカウントを作成します。既にアカウントがある場合はログインしてください。

手順2:アプリの作成

ダッシュボードから「新しいアプリを作る」を選択し、生産管理に必要なアプリを作成します。例えば、製品情報、在庫管理、作業進捗、注文管理などのアプリが考えられます。

手順3:フィールドのカスタマイズ

各アプリに必要なフィールドを追加します。例えば、製品名、数量、ステータス、納期などがあります。

手順4:ワークフローの設定

生産プロセスに合わせてワークフローを設定します。これにより、製品の製造から出荷までの各段階を管理できます。

手順5:データの入力と管理

各アプリに必要なデータを入力し、日々の生産活動を記録します。

手順6:レポートと分析

Kintone のレポート機能を使用して、生産データを分析し、必要に応じてプロセスの改善を行います。

手順7:アプリ間の連携

必要に応じて、異なるアプリ間でデータを連携させ、効率的な管理を実現します。

手順8:アクセス権の管理

チームメンバーに適切なアクセス権を設定し、情報のセキュリティを保ちます。

手順9:カスタムビューの作成

特定のユーザーやチームに必要な情報を表示するためのカスタムビューを作成します。

手順10:連携ツールの活用

必要に応じて、他のシステムやツールとKintoneを連携させ、データの一元管理を図ります。

以上が、kintoneによる生産管理の解説です。今まで、生産管理ソフトを導入していなかったけど、手軽に導入を検討してみたいと考えている場合、kintoneによる生産管理の導入は検討に値するのではないでしょうか

また、当社でも無料のIT相談もお受けし、開発のご依頼も全国にてお受けしております。お気軽に、ご相談ください。

この記事を書いた人

㈱スクラムソフトウェアの製造業DX担当。エンジニアとしてから製造業のシステム開発をメインに幅広く業務に従事。C言語、C++言語を使った組み込み開発やPHPやJavascriptを使ったWEB周りの開発が得意。社内の事例を他のエンジニアからヒアリングし、社外向けにシステム開発と製造業DXや工場管理についての情報発信を実施中

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