ChatGPT時代に組込みエンジニアに求められるスキル
私はそろそろ情報処理業界やソフトウェア開発業界から引退を考えている年寄エンジニアです。エンジニアはどうあるべきか、など日頃考えている事、感じた事をとめどなく書いてみようと思います。
このコラムを読まれた方の中には、違う意見や考えをお持ちの方もおられると思います。その時は無視して頂ければ幸いです。
組込みエンジニアChatGPTを調べる
最近 ChatGPT という言葉をやたらと耳にします。意味を知りたくて早速 ChatGPT に質問してみました。(ChatGPT 回答を抜粋して編集しています)
- Chat : 英語の「chat」は日本語で「親しい間柄での雑談やおしゃべり」という意味があります。IT分野では、インターネットを介してリアルタイムでメッセージのやり取りを行うツールやアプリケーションのことを指します。
- GPT : Generative Pre-trained Transformer の略で、大量のテキストデータをもとに学習する文章生成言語モデルのファミリーです。
- ChatGPT : OpenAI が開発した人工知能チャットボットであり、自然言語生成モデルの一種であり、人間との対話を模倣することができます。人間同士の対話を模倣することが主な機能ですが、それを越える汎用的かつ即興的な機能が備わっています。自然な対話形式で適切な返答を生成することが特長です。
ただ、質問の内容や仕方によっては、平気で噓を付きますので、ChatGPT を使う時は回答の内容を十分に確認することが必要です。
組込みエンジニアに求められるスキル
さて、その ChatGPT に以下の質問を投げかけました。
「組込みエンジニアに求められるスキルを教えてください」
2023年11月中旬頃の ChatGPT の回答をそのまま転記します。(ChatGPT が参照したURLは割愛します。)
エンジニアには、プログラミング言語の知識、業界の知識、コミュニケーション能力などが必要です。
また、エンジニアに求められるスキルとして、以下のようなものがあります。
1. 問題解決能力: エンジニアは、問題を解決するために、論理的思考力や分析力を必要とします。
2. 創造性: エンジニアは、新しいアイデアを生み出すことができる創造性が求められます。
3. 継続的学習: 技術の進歩が早いため、エンジニアは常に新しい技術やトレンドについて学び続ける必要があります。
4. チームワーク: エンジニアは、他のエンジニアや非技術者と協力してプロジェクトを進めるため、チームワークが必要です。
5. 柔軟性: エンジニアは、プロジェクトの進捗状況や要件の変更に対応するため、柔軟性が求められます。
以上のようなスキルがエンジニアに求められます。
素晴らしい回答が返ってきました。
ただ、「言うは易く行うは難し」と言います。それで、「問題解決能力を身に着けるためにはどうすればよいですか?」と続けて質問しました。
ChatGTP の回答です。
問題解決能力を身に着けるためには、以下のような方法があります。
1. 問題解決の練習: 問題解決の練習をすることで、問題解決能力を向上させることができます。問題解決の練習には、パズル、ゲーム、演習問題などがあります。
2. 問題解決のフレームワークの学習: 問題解決のフレームワークを学ぶことで、問題解決のプロセスを効率的に進めることができます。問題解決のフレームワークには、PDCAサイクル、8D、A3レポートなどがあります。
3. 他者からの学習: 問題解決に長けた人から学ぶことで、問題解決能力を向上させることができます。他者から学ぶ方法には、メンター制度、コーチング、研修などがあります。
4. 創造性の向上: 創造性を向上させることで、新しいアイデアを生み出すことができます。創造性を向上させる方法には、アイデア出しのトレーニング、アイデアマッピング、マインドマップなどがあります。
以上のような方法で問題解決能力を身に着けることができます。
これまた素晴らしい回答です。他の素養の身に付け方も、皆さん、ChatGPT に聞いてみてください。
ChatGPT時代でも組込みエンジニアに求められる継続力
ChatGPT は、組込みエンジニアにとってもこれからは活用すべきツールではないでしょうか?上手く活用すると、今まで調べるのに時間が掛かっていた疑問に対し、有益なヒントを与えてくれます。
突然話は変わりますが、社会人をスタートさせた時に仕事10訓を教えられました。以下はその10訓の中で唯一覚えている項目ですが、ChatGPT に仕事10訓を質問しても、回答に同じ項目がなかったので、蛇足ですが、挙げておきます。
大きな仕事と取り組め。取り組んだら放すな。
ChatGPT にこの仕事訓を質問すると、昔の「電通 鬼十則」( https://www.crm-agent.biz/media/dentsu10soku/ )を教えてくれました。この鬼十則は時代にそぐわないという理由で今は使われていないようです。
また、テニス漫画の金字塔「エースをねらえ」で宗方コーチの名言( https://magmix.jp/post/52446 )に
ここまでだと思ったとき、もう1歩ねばれ!
というのがあります。
別の場面の何処かで宗方コーチが指導しているテニスプレーヤー岡ひろみのことを「自分自身に限界を置かず、言われた事をただひたすら頑張る」と彼女の素養を見抜いている言葉があった気がします。「自分自身に限界を置かず」は言い換えると「もう駄目だと思っても投げ出さない」、「粘り強く続ける」ということです。
「自分自身に限界を置かず、大きな仕事に取り組み、最後までやり抜く。」というのも、組込みエンジニアとして成長するために必要な心構えだと思うので、ここで触れておきます。
ところで、「エースをねらえ」は所謂スポ根ものの少女漫画ですが、その内容は非常に示唆に富むものです。読んだことが無い方は、一度読んでみてください。(何も考えず読むだけでも面白いですよ。)
ちなみに、当社では組込み開発を始め、様々なシステム開発の相談、設計、実装を全国対応で行なっています。無料相談も実施していますので、お気軽にご相談ください。