組込みエンジニアと個性と合理性
私は長年、組込み開発に従事してきたベテランエンジニア.Tと言います。組込み開発を中心に、ソフトウェアエンジニアはどうあるべきか、など、日頃考えている事や感じた事をとめどなく書いてみようと思います。
就職活動の頃を思い出す
時は1980年代前半の話です。その当時の学生の新卒募集は、7月に会社説明および訪問が解禁、10月に会社から学生に内定通知解禁というスケジュールでした。建前は今では考えられないほどのんびりしていました。
私が大学4年生の夏、システムエンジニアへの就職を目指していた私は、会社説明会に参加するために、炎天下の大阪に出向きました。半袖シャツに慣れないネクタイを締めて、汗だくで某コンピューターメーカー大阪支社を訪問しました。(流石にGパンや綿パンというカジュアルな恰好で訪問するほどの勇気はありませんでした。)
会社に着くと既に数名の学生が集まっていました。自分と同じ立場の彼らの恰好を見て、びっくりしたのを今でも覚えています。彼らは、全員、ダークブルー系の長袖のスーツという出で立ちだったのです。もちろんネクタイを締めています。
ソフトウェアエンジニアにとって猛暑の中の長袖スーツは必要か?
猛暑の中、長袖のスーツを着る、という発想そのものを持ち合わせていませんでしたので、正直、かれらの行動を理解できませんでした。
私の頭の中では、『このくそ熱い最中に長袖スーツを着るなんて、何と非合理的なことをするんだ!彼らは本当に工学部の学生なんだろうか?』と疑問符が付きまくり状態でした。 最近の就活生の服装はどうでしょうか?
ソフトウェアエンジニアも合理性と個性が重要
今は毎年3月から就職活動が解禁されますので、新卒生の会社訪問もその頃から始めると思います。ビジネス街を歩くと、就活中の学生さんの一団とよく出くわします。
彼らの服装を見ると、相変わらずダークブルーが圧倒的に多いように感じます。その点では、学生さんの気質は1980年代前半と現在で違いは少ないのかもしれません。
私としては、若い学生さんや組込みソフトウェアエンジニアの皆さんには、もっと個性を出して貰いたい。普段の自分を出すだけで良いのです。わざとらしく振る舞う必要なんかありません。 没個性のままでは、組込みソフトウェアエンジニアとして高い評価を得るのは難しいと言わざるを得ません。人には負けない技術を何でも良いので一つ以上習得して、是非世間にアピールしてください。
若い皆さんの行動に期待します。
ちなみに、当社では組込み開発を始め、様々なシステム開発の相談、設計、実装を全国対応で行なっています。無料相談も実施していますので、お気軽にご相談ください。