わが社のDX戦略について

デジタル技術社会における当社の経営ビジョン

現在のデジタル技術の発展において、当社ならびに当社を取り巻く経営環境は著しく変化しています。長年、当社は組込み系ソフトウェア開発技術を強みに、大手国内メーカーの研究開発、試作開発における組込み系プログラムの受注等、国内のものづくり場面で活動を行ってまいりました。しかし、ここ十数年、国内のものづくりにおける製造拠点が国外へ移行する等の環境変化から、当社は、大手国内メーカーの研究開発案件だけに留まらず、中小企業を中心としたエンドユーザー向けのシステム開発案件の受注等、幅広くデジタルニーズに応えるべく活動をしています。
同時に、当社は数年前から中小企業でも導入しやすいデジタル技術の開発に取り組んでおり、イベント来場者管理システム、スマートウォッチによる身体指標の計測システム、生産工程管理システムなどの自社製品もそろえています
このように、IoT、AI、クラウド開発などの新たなニーズがエンドユーザーからも生まれる中で、当社は国内大手メーカーにとどまらず、地場中小企業のDX化のための開発支援にも注力していくことが使命だと考えています。

株式会社スクラムソフトウェア
代表取締役 橘信洋

当社のDX戦略

当社は次の5つの柱からなるDX戦略を策定し、DXビジョンを実現させ、お客様への新たな価値の創造を目指します

  • 当社のデジタル技術により、地場中小企業における生産性の向上を支援する
  • 地場中小企業とのつながりをさらに強固にし、開発ニーズに素早く対応できる体制を整える
  • 従業員一人一人が最先端のデジタル技術の習得に励み、あらゆるデジタルニーズに対応できる技術力を確保する。
  • 当社従業員が働きやすい環境づくりと人材育成を継続的に実行する
  • 組込み系ソフトウェア開発でNo1企業となるべく、たゆまぬ努力を継続する

また、上記の取組は、当社代表取締役の橘の責任の下、経営陣から現場作業員まで一人ひとりが実践していきます。

当社のデータ活用方法

当社の業務はソフトウェア開発であることから、社員の活動状況、進捗状況、予定については全社員が共有できるようクラウド管理を行っています。加えて、お客様との業務の連携や進捗管理もクラウドによる共有を行うことで、プロジェクトの進捗状況をお客様とリアルタイムに連携することが可能となっています。これにより、お客様は今、誰が、何を、どこまでプロジェクトを遂行しているのかを詳らかに把握することが可能です。このように社内のプロジェクトをデータ統合することで、顧客満足度の向上、プロジェクト品質の向上、従業員のモチベーションの向上に勤めています。

体制


当社は代表取締役である橘信洋をDX事業責任者(CIO、CISO)とした、DX推進部門を整備します。本部門では社内のセキュリティ、情報共有、自社プロダクト開発を中心とした最新技術のキャッチアップと外部への情報発信を推進し、最新技術の導入と、新たな価値を創造するためのDX推進を担います。また、当社メンバーはすべてDXに精通したプロ集団として社内外で活動できるよう、デジタル技術習得のためにきめ細かな目標を設定するなど人材育成プログラムを構成しています。
当部門の人材については、現在の社内メンバーを選抜し当社代表を含めた5名体制の3か年で計画しています。

ITを駆使し経営を向上させるための環境

今後、当社では継続的なデジタル化による業務改善を行うため、継続的にIT予算を計上し、積極的なIT投資を行います。予算規模は売上に対して10%を予算目安とします。IT投資に関しては、1.自社製品開発のためのIoT機器等の試作用最新デバイスの購入、2.外部協力者への依頼、3.社内情報共有のためのクラウドツール費用等です。

数値目標

当社では社内情報共有ツールの導入を機に、生産現場の見える化が実願されたため、製品の品質が向上し、不良品率が大幅に低下しました。また、製品における工程ごとの工数と採算もリアルタイムで確認できるためコスト削減にも貢献しています。また、社内メンバーが担当する各案件の中で、自分が担当する作業の案件がどのように進んでいるのかといった進捗状況もシステムにより見える化されたため、メンバーの担当案件が全社でどのように貢献しているのかということが、確認できるため、モチベーションの向上にもつながっています。このようなことから、当社では、①全社の不良品率、②案件ごとの採算、③メンバーの各目標達成率、の3つの指標をDX戦略のためのKPIと位置づけ、定期的なモニタリングを行っています。